(写真)質問する伊藤岳議員=19日、参院総務委員会
日本共産党の伊藤岳議員は19日の参院総務委員会で、新型コロナウイルス感染症の拡大で苦境に立つ中小・零細事業者の声を取り上げ、安倍晋三首相に「今まで以上のあらゆる手だてを迅速に講じるべきだ」と迫りました。
伊藤氏は、政府が第2弾の対策として打ち出した「無担保無利子の融資」について、「そもそも多くの事業者が借金を抱えており、手続きも大変だ」と指摘。中小・零細企業の年度末の資金繰りをみすえて、緊急・大胆に手続きの簡素化を図り、資金繰りの不安に応えよと求めました。
伊藤氏は「平均月額所得8割程度の給付型支援」などを求めるフリーランス協会の要請を紹介。「一律休校」の政府要請という不可抗力によって深刻な影響を受けるフリーランスへの十分な休業補償を求めました。「政府の責任で対象を拡大し、補償の引き上げを急いでほしい」と求めた伊藤氏に対し、首相は「迅速に支払うために一律の金額とした」と述べるにとどまりました。
首相が「広く生活への不安へ対応することにした。きめ細やかな施策を実施する」として言及した「緊急小口資金等の特例」について伊藤氏は「生活が安定するまで安心して資金を受けられるなど、さらに弾力的な運用を」と求めました。
【2020年3月22日付 しんぶん赤旗・写真=しんぶん赤旗】