日本共産党の宮本岳志衆院議員、伊藤岳参院議員は２４日、衆参の各総務委員会でそれぞれ、松本剛明新総務相の資金管理団体が開催した複数の政治資金パーティーをめぐる政治資金規正法違反疑惑を報じた本紙のスクープ（２２日付）をとりあげ、パーティーの参加実態を明らかにするよう迫りました。
大臣の資質が問われる
参院総務委で伊藤議員
（写真）質問する伊藤岳議員＝２４日、参院総務委
伊藤氏は、松本剛明総務相に対し、政治資金パーティーに参加の予定がない者にパーティー券を購入させていたのではないかと追及しました。
伊藤氏は、「松本たけあき後援会」が２０１８年～２０年の毎年９月に開催していた政治資金パーティーの販売券数が会場収容人数をはるかに超えていた疑惑を示し、それぞれ「参加者は何人か」と質問。松本総務相は「法の定める事項については義務的にきちっとすべて報告し、公開されている」と述べるだけでした。
伊藤氏は、２０年のパーティーはコロナ禍での開催だが、会場のホテルは「セミナー形式で使った場合ソーシャルディスタンスで１１０人が最大収容人数」となっており、「参加者は抑えられたのではないか」と質問。２０年には宴席費の支出がないかわりに、１８年、１９年にはそれぞれ４３万、３２万円だった記念品代が２２８万円となっているが、「どういう物で、単価、数量はどれくらいか」とただしました。
どの質問にもまともに答えない松本総務相に伊藤氏は「大臣の資質が根本から問われる」と迫りました。
【しんぶん赤旗2022年11月25日(金)付 写真＝伊藤岳事務所】