国政報告

分科会承認装う企て 伊藤氏が国交省統計不正追及

参院総務委

 

 日本共産党の伊藤岳議員は14日の参院総務委員会で、国土交通省の建設工事受注動態調査の不正について質問しました。

 国交省は、統計委員会評価分科会で行われた他の統計調査の見直しに乗じ、建設工事受注動態調査の合算処理を参考資料として提出・報告したことにし、審議を経たと説明ができるよう企図していました。

 伊藤氏は、合算処理が分科会で承認されたように装うため国交省が企てた作戦だったと追及。金子恭之総務相は「不適切な対応だと言わざるをえない」と述べました。

 また伊藤氏は、「総務省は当初、この参考資料を審議事項ではないと拒んでいたのに、最終的になぜ受け取り、配付を許可し、短時間にせよ説明まで許したのか」と質問。総務省の吉開正治郎政策統括官は「(国交省から)他の統計調査への影響を説明したいとの強い要請があり、容認した」と認めました。

 伊藤氏は「強い要請があれば審議事項でない資料も受け取り、配付するのか。国交省の要請に何らかの意図をくみとったのか」と批判。

 総務省は国交省のたくらみに乗せられ、分科会に承認されたように装う国交省の企て通りになったと指摘し、原因究明を求めました。

【しんぶん赤旗2022年4月16日(土)付・写真=伊藤岳事務所】