国政報告

恒常的な対話の場を 海洋政策で参考人

参院調査会 伊藤氏が質問

(写真)参考人(手前)に意見を聞く伊藤議員=2月9日、参議院

 参院国際経済・外交に関する調査会は9日、海洋政策について参考人質疑を行い、日本共産党からは伊藤岳議員が質問しました。

 伊藤議員は「中国の力による現状変更の動きは断じて許されない」と表明。紛争・戦争に発展させないために「複数の国家間で国際協調するという点で、ASEAN(東南アジア諸国連合)の実践が重要ではないか」と問いかけました。
 明治大学大学院政治経済学研究科の伊藤剛教授は、ASEANのような「話し合うテーブル」があることが重要だとし、「関係悪化するとすぐ対話しなくなるのは良くない。対話を閉ざさず、場を恒常的に持っていくことだ」と述べました。

 伊藤議員は、ASEAN10カ国に加え、米国、中国、ロシア、日本なども含めた東アジアサミット(EAS)が開催されていることに触れ、「東アジア規模の友好協力条約を目指す構想の展望と、日本が参加する意義についてどう思うか」と質問。
 石井由梨佳防大准教授は「大きな役割だ」と述べました。

 伊藤議員は「力による対応ではなく、東アジアを平和と協力の地域に変えていく外交を日本政府に強く求めていきたい」と表明しました。

【しんぶん赤旗2022年2月12日(土)付・写真=伊藤岳事務所】