国政報告

改ざん指示文書 確認せず 国交省統計 伊藤氏「総務省は怠慢」 参議院

伊藤氏「総務省は怠慢」

 

 日本共産党の伊藤岳議員は20日の参院総務委員会で、国土交通省の基幹統計「建設工事受注動態統計調査」の改ざん問題についてただすとともに、集中審議を求めました。

 伊藤氏は、調査票の書き換えが、国交省の指示で行われたことは重大だと批判。国交省が都道府県へ書き換えを指示した文書を、総務省として確認したのかとただしました。

 総務省の担当者は「確認していない」と答弁。伊藤氏は、統計法を所管する総務省として怠慢だと批判し、一連の文書の提出を要求しました。

 また伊藤氏は、2018年に発覚した厚生労働省の「毎月勤労統計調査」の不正問題を受け、基幹統計について行った一斉点検では各府省の自主点検を総務省がまとめたものであることを示し、総務省は各府省から報告を受けたが「踏み込んだ検証が欠落していた」として全基幹統計の再点検・再調査を求めました。

 伊藤氏は、国交省内部に検討会が設置され、その結論のもとに、準備や手続きがされてきたと指摘。総務省の担当者は10年1月に始まった国交省内の議論は「統計調査の推計方法の変更に関わるものだ」などと答弁しました。

 伊藤氏は、総務省として直ちに問題を究明すべきだとして資料の提出を要求するとともに、2年間の保存期間である調査票の保存を求めました。

【2021年12月21日(火)付け しんぶん赤旗・写真=伊藤岳事務所】