報告記事

保険証との統合はやめよ 伊藤氏 情報漏えいの危険

(写真)質問する伊藤岳議員=24日、参院総務委

 

 日本共産党の伊藤岳議員は24日の参院総務委員会で、マイナンバーカードと健康保険証の統合はやめるべきだと追及しました。

 伊藤氏は、自民党デジタル社会推進本部が「将来的には保険証の廃止」を提言していると指摘。山本博司厚生労働副大臣は「カードを保険証として使う環境整備に努め、その上で保険証のあり方を検討したい」としました。

 伊藤氏は個人情報漏えいの危険が広がり、病院窓口の混乱なども避けられないと指摘。政府は「オンライン資格確認システム」を来年3月末までに6割程度の医療機関・薬局に導入するというが、設備メンテナンスへの補助はあるかとただしたのに対し、山本厚労副大臣は「初期導入費用をみる。メンテナンス費用は補助の対象ではない」と答弁。

 伊藤氏は医療機関への負担押し付けは許されず、減収補てんこそ必要だと主張しました。

 また、伊藤氏は新型コロナ感染が拡大した4~8月にかけて、携帯各社が学生の「リモート授業」などで通信容量制限をオーバーしたギガ追加分を無料化するなど対応したが、今後の感染動向をみて対応するのかとただすと、武田良太総務相は「必要に応じて検討する」としました。

【2020年11月27日付 しんぶん赤旗・写真=伊藤岳事務所】