国政報告

スクールカウンセラー雇い止め是正求める

参院総務委

(写真)質問する伊藤岳議員=12日、参院総務委

 日本共産党の伊藤岳議員は12日の参院総務委員会で、東京都の会計年度任用職員として働くスクールカウンセラー(SC)1096人のうち250人(22・8%)もの大量のSCが、「再任用の公募」によって瞬時に雇い止めされていると批判し是正を求めました。

 SCの役割をただした伊藤氏に対し、阿部俊子文部科学副大臣は「学校教師が直面する課題が多様化、複雑化するなか、教師とは異なる専門性を有するSCが果たす役割は非常に重要」と述べました。

 伊藤氏は、公益社団法人日本公認心理師協会の声明では、子どもがSCに相談しても、学年が変わるごとに別のSCに変わってしまうので継続的な相談ができないとして「このような状況は、子どもが安心して相談することができる環境とはとても言えない」と訴えていると紹介。「会計年度任用職員は毎年度雇い止めされる可能性があり、これでは継続的な関わりが求められるSCの役割を果たせない」と批判しました。

 また、都道府県、政令市などでは、会計年度任用職員の女性の平均給与が「男性の7割台」と報道されていると紹介。松本剛明総務相に男女賃金格差の実態を把握し是正するよう求めました。

【2024年3月16日(土)しんぶん赤旗 写真=伊藤岳事務所】