参院総務委
日本共産党の伊藤岳議員は11月29日の参院総務委員会で、暗証番号の設定が不要な「顔認証マイナンバーカード」について追及しました。
伊藤氏は、政府が11月27日としていた同カードの導入期日を11月20日付で、12月前半に延期したと指摘。導入に伴い作成された10問の「質疑応答集」が、導入開始予定日の1週間前に大きく追加され47問になったのは、「総務省の責任が問われる」と批判しました。
伊藤氏は、顔認証カードの導入について医療機関は何も聞かされていないと指摘。「顔認証カードを保険証として使う際、職員が従来通りに暗証番号の入力を患者に促すなどトラブルの続発が懸念される」との埼玉の医療機関の声を示し、「医療機関に混乱とさらなる負担が持ち込まれる」と迫りました。
総務省の山野謙自治行政局長は「周知徹底をはかっている」と述べました。
伊藤氏は、こうした混乱は現行の保険証を残せばなくなる話だと述べ、保険証を残すよう強く求めました。
【しんぶん赤旗2023年12月1日(金)付 写真=伊藤岳事務所】