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「教室足りずカーテンで区切り。車いす入り切らず道具も廊下」               特別支援学校、伊藤参院議員に訴え

(写真)教室不足について話す羽山氏(左)と伊藤氏(右)=5日、埼玉県草加市

 

 日本共産党の伊藤岳参院議員は5日、埼玉県の県立草加かがやき特別支援学校と県立越谷特別支援学校を訪問しました。伊藤氏は、政府が特別支援学校の設置基準を新設することについて、要望を聞きました。

 草加かがやき特支の羽山史明校長と越谷特支の小池浩次校長は、生徒数が多いため、特別教室を普通教室に転用していると深刻な教室不足を訴えました。

 羽山氏は「一つの教室カーテンで区切って2クラス一緒に使っているが、簡易な仕切りで生徒が授業に集中できない。2階より上は教室の出入り口が一つになってしまい、避難に不安がある」と説明。設置基準については「最低ラインとして設けてもらった上で、各学校の現状に合わせて対応してもらいたい」と話しました。

 小池氏は「肢体不自由児のみのため車イスを教室内に全て入れられず、さまざまな道具も広い廊下に置かざるを得ない」と説明。設置基準については「医療的ケアを必要とする児童が増えているのに、専門的職員への財政支援が弱い。こうしたところを見てほしい」と強調しました。

 伊藤氏は「現場の声が設置基準の議論に反映されるよう力を尽くす」と話しました。

【2020年10月8日付 しんぶん赤旗・写真=しんぶん赤旗】