(写真)金井県医師会長(右)と懇談する(左手前から)柳下、塩川、伊藤の各氏=26日、さいたま市
日本共産党の塩川鉄也衆院議員は26日、埼玉県医師会の金井忠男会長と懇談しました。伊藤岳参院議員と柳下(やぎした)礼子県議が同席しました。
塩川氏は冒頭、県医師会の取り組みもあり、埼玉県の帰国者・接触者外来やPCRセンター、検体採取窓口の総数が全国上位(現在3位)であることを紹介しました。
金井会長は、県内の医療機関の経営状況は平均20%以上の赤字だと紹介し、「まだコロナ禍による倒産は全国で1件だが、これから増えると思う」と懸念を表明。「財政的に厳しい病院は必ず出てくる。何としても救済してほしい」と訴えました。
また、「一般病床は経営上と入院需要のため、普段から80%以上の病床稼働率で余裕がなく、緊急時に対応しきれなくなる」と指摘し、「医師数も含め、常日頃から余裕のある医療体制をつくってほしい」と話しました。
保健所数の減少について金井会長は「影響が大きく急だった」と述べ、「病床確保が間に合ったのは、公的・公立病院の統廃合が一時停止したことが大きい」と強調。塩川氏が「国は統廃合を見直すべきだ」と話すと賛同しました。
【2020年8月28日付 しんぶん赤旗・写真=しんぶん赤旗】