議事録

2020年3月27日 総務委員会(市町村合併特例法の一部改正案の反対討論)

【伊藤岳議員】

 日本共産党の伊藤岳です。私は、日本共産党を代表して、市町村合併特例法の改正案に対する反対討論を行います。市町村合併特例法は、二〇〇三年改正によって、政府主導で市町村への合併押し付けを進めるアメと鞭の仕組みが導入され、平成の大合併を推進する役割を果たしてきました。

 強引な合併押し付けへの批判を受け、二〇一〇年の改正で、国、都道府県による市町村への積極的な関与などの文言は削除されましたが、有権者の五十分の一以上の署名で合併発議ができるとした住民発議権や、合併協議会設置が議会で否決されても首長の請求若しくは有権者の六分の一以上の署名により合併協議会設置の住民投票請求ができる権利、できる特例はそのまま残されました。これは、合併という、自治体にとって、住民にとっても最も重要な問題について合併推進側だけに有利な仕組みを残したもの、住民の参加と同様、十分に保障しないものです。本法案は、二〇一〇年の改正特例法をそのまま延長するものであり、反対です。以上で討論を終わります。