日々の活動

過密な特別支援学校の設置基準をぜひ 父母ら請願提出

(写真)特別支援学校への「設置基準」策定を求める署名を国会議員(右)へ手渡す保護者(左)ら。伊藤議員は右手前=28日、衆院第2議員会館

 

 「障害児学校の設置基準策定を求め、豊かな障害児教育の実現をめざす会」は28日、特別支援学校への「設置基準」策定を求める署名提出集会を衆院第2議員会館で開き、6万5815人分の署名を国会議員に手渡しました。

 設備、編成などを定める学校「設置基準」が特別支援学校にだけないため、定員を大きく上回る子どもたちを詰め込む「過密化」が全国で続いています。

 集会で同会の佐久美順子会長は「保護者、教員たちの思いの詰まった署名。ぜひ国会でつないで」とあいさつ。同会の佐竹葉子副会長は、文部科学省から設置基準について「妥当性を含め検討する」とした前向きの回答を初めて得たとして「長い運動で一歩前に踏み出した。これ以上、子どもや教員を苦しめないで」とのべました。

 教員らも発言。「教室が足らず、中庭に張ったテントで対応している」「過密化によるストレスで子どもの他害、自害が起きている」「トイレは順番待ち。教室でオムツ替えをしている」「職員室もぎゅうぎゅう詰め」として改善を訴えました。

 集会には日本共産党の畑野君枝衆院議員、伊藤岳、吉良よし子、山下芳生の各参院議員のほか、自民党、国民民主党の国会議員も出席しました。

20191129日付け しんぶん赤旗・写真=しんぶん赤旗】