日本共産党の伊藤岳議員は10日の参院予算委員会で、石破茂首相が「高額療養費制度」の負担上限額の8月からの引き上げの見送りを決めたことについて、物価高騰で生活が圧迫される中、負担上限額の引き上げでなく引き下げを望むがん患者の声を紹介し、「負担上限額の引き上げを全面撤回し、高額医療費の負担上限を引き下げるべきだ」とただしました。
石破首相は「今後患者や団体、保険者らの意見を聞き、議論し決定していく。(制度の)持続可能性とともに不安の解消、負担の軽減もあわせて議論されるだろう」と述べるにとどまりました。
伊藤氏は「患者の苦悩に応えるのならば、負担上限額引き上げの全面撤回と引き下げしかない」と強く求めました。
【2025年3月11日(火)付 しんぶん赤旗・写真=しんぶん赤旗】