参院総務委
日本共産党の伊藤岳議員は28日の参院総務委員会で、偽変造されたマイナンバーカードを悪用した事件が起きている問題で、デジタル庁と総務省の連名による偽変造対策の「事務連絡」(17日)について質問しました。
伊藤氏の「『事務連絡』を発出したのはマイナンバーカードが偽変造される危険性があるからだ」との指摘に、総務省の山野謙自治行政局長は「偽造マイナンバーカードによる被害の報道を受けたもの」と説明するにとどまりました。
松本剛明総務相が「もともとマイナンバーカードには特殊インクによる目視確認など、偽変造対策が施されている」と弁解したのに対し、伊藤氏は「偽変造が発生した時点と現在のカードの券面には何ら変更がない。これでは詐欺被害等が繰り返される。『安全・安心』とは言い切れない」と厳しく批判しました。
また、伊藤氏は顔認証マイナンバーカードのスマートフォンへの搭載で一本化し、顔認証カードを廃止すれば、制度から弾かれる人が出てしまうとして、「政府は『スマホ搭載したいなら通常のカードに切り替えろ』というが、もともと顔認証マイナンバーカードは暗証番号の管理に不安がある人のためにつくったカードだ。今後も継続し続けるべきだ」と主張しました。
【2024年5月30日(木)付しんぶん赤旗 写真=赤旗写真部】