参院総務委 伊藤氏、NHKに強調
日本共産党の伊藤岳議員は21日の参院総務委員会で、放送番組のインターネット配信について質問しました。
今国会で成立した改定放送法は、NHKの放送番組をインターネットで同時・見逃し配信するとともに、テキスト情報についても「番組関連情報」として配信することを必須業務として義務づけました。
法案にむけた公共放送ワーキンググループ(WG)の取りまとめでは、「番組関連情報」に関し、公共放送と民間放送が相互に補完しつつ、切磋琢磨(せっさたくま)し、多様な放送を形成していく二元体制が損なわれないよう「範囲を限定して画定されるべき」としています。
「範囲の限定」についてただした伊藤氏に対し、松本剛明総務相は「放送の二元体制を含むメディアの多元性を確保するため、放送番組と同一の内容を基本とする一定の範囲にとどまるよう法律において外延を画定する制度とすべきとの趣旨がWGの取りまとめと理解している」と述べた上で「コンテンツの具体的な内容に立ち入る趣旨ではない。法の改正もこの取りまとめを踏まえて行ったものだ」と答弁しました。
伊藤氏は「そのためにコンテンツの量が減り、情報の多元性・多様性が後退したら、放送の発展につながらない」と指摘。国民・視聴者の知る権利が一層充実するようNHKは自主自律に基づいてネット配信を進めるべきだと強調しました。
【2024年5月23日(木)付しんぶん赤旗・写真=赤旗写真部】